姫路市の山下針灸房です。
「逆まつ毛で眼球を傷つけるので夏休みに手術をする予定なのですが、全身麻酔のために手術をしたくないのですが、鍼で何とかなりませんか」
と、6月末にご相談があました。
「身体を整えればなんとかなるとは思いますが・・・、期間が短いので愈ればラッキー程度に思っていたでけるなら、夏休みまで頑張ってください。」
と説明して、頑張っていただきました。
先日、「この状態なら手術は必要ありません、冬休みまで様子をみましょう」
と主治医からの説明をいただきました。
治療法は、中医で解説をされているものとは異なり、疏肝理気と内熱が強いので清熱の処
置を週2回のペースで7回、治療を行いました。
これで大丈夫だと思います。
藏府に大きなひずみがないもので、病を発症しているものは、身体のバランスを整えていくと、案外、難病といわれるものでも、良くなっていくものも少なくありません。
参考文献:
『症状による中医診断と治療』燎原出版社
中医では拳毛倒睫(けんもうとうしょう)とか睫毛内反症(しょうもうないはんしょう)とよんでいます、最近は倒睫(とうしょう)と簡称されています。瞼弦赤爛(けんげんせきらん)という眼瞼縁炎などを併発することがあり、他の眼科疾患にも注意を払う必要がある。
弁証は、
1.風熱内積
2.肺脾気虚
と鑑別する必要がある。