顔面神経麻痺

顔面神経は、脳から出て耳のあたりを通過して、主に顔を動かす表情筋に繋がっている脳神経の一部です。

他に、味覚や涙・唾液の分泌に関係しています。顔面神経は、運動神経、感覚神経、副交感神経の3種類の神経成分からなります。

★  顔面神経麻痺 ★

顔面神経麻痺は、顔面神経が通ってるルートのどこかで影響をうけることが多いです。顔面神経麻痺の原因としてベル麻痺(60%)、Ramsay hunt症候群(RHS)(約10~15%)が大半を占めています。

ベル麻痺 bell麻痺

特発性顔面神経麻痺ともいわれ、一般的に検査で原因が見つけらない場合に称されます。

Ramsay hunt症候群(RHS)

帯状疱疹(VZV)による顔面神経麻痺でベル麻痺と比べて予後が悪く麻痺が残りやすいとされてます。同側に難聴や耳鳴、めまい、眼振を伴います。

鍼灸施術の有効性

鍼灸施術は、ベル麻痺やRamsay hunt症候群(RHS)などの、末梢性顔面神経麻痺は有効性が高く施術の対象となります。

また、当院におこしなられる方の多くが、「顎、肩、首、鎖骨、肩甲骨」に【りきみ、緊張】があらわれており、顔面神経周辺に悪影響をもたらし、麻痺を招いてることが多く見受けられます。

= ベル麻痺 Bell麻痺 =

= ハント症候群 Ramsay hunt症候群(RHS) =

= その他 =

原因は?

近年はウイルス説が有力とされています。

  • 単純ヘルペスウイルス1型(HSV)
  • 帯状疱疹(VZV)ウイルス

 ウイルスの再活性化説が有力になっています。

鍼灸施術の開始はいつから?

症状を感じたら速やかに鍼灸施術をおススメします。そして表情筋の回復を目指す。

併せて医師の受診が大切となります。

発症後、速やかに対応できると改善率が高くなるです。

病院の通院と並行して鍼灸施術を受けていただいても問題ありません。

他の鍼灸施術、各種療法は、お体への刺激が過剰となる恐れもあり効果の判定もわかりづらくなるためにお控えください。

速やか鍼灸施術を開始し、表情筋の回復を目指す。併せて医師の受診が大切となります。

ご自身でできること

施術後は十分な休息をとってください。体が疲労していたり、睡眠不足、暴飲暴食は十分な回復が得られなくなります。

また、「顔面のマッサージ・意識的に顔の筋肉を動かす、顔面神経麻痺で効果のあるツボをもみほぐす」などの行為は、お控えください。代償運動がおこったり、状態が悪化するおそれがあります。

針灸房のできること

  • 自律神経の調整
  • 炎症の改善
  • 表情筋の回復