逆子

逆子の多くは原因解明にいたっていません。

妊娠30週になっても逆子が改善しない場合は、妊婦健診で逆子体操を勧められることもあります。

がしかし、逆子体操だけではもどらない場合も多くなってきます。特に初産の妊娠さんの場合はより多いよう思います。

当院では、妊娠後期(28週)に入ると速やかに並行して鍼灸施術をおススメしています。

逆子の状態になるとお腹が張った方が多く、お腹を柔らかくすることで赤ちゃんが動きやすくなり、元の位置に戻りやすくなります。

逆子とは

逆子とは、赤ちゃんの頭が子宮口にない状態のことです。妊娠中期までは体勢をグルグルと変えますが、大きく成長するにつれて頭が下に向くようなります。

逆子は、「骨盤位(こつばんい)」といわれています。正常な状態は赤ちゃんの頭が子宮口にあり、「頭位(とうい)」といわれています。

逆子でもいろいろな状態があります。

逆子は、赤ちゃんの頭が真上になっている状態のほかに、「横位(おうい)」、「斜位(しゃい)」などがあります。

「横位」は頭と背中が横になっている状態、「斜位」は頭が斜め上・斜め下になっている赤ちゃんの位置異常もあります。

逆子は、妊娠中期(16週~27週)までは30~50%程度おこっているとされており、妊娠中期までは赤ちゃんもあまり大きくなく子宮のスペースにも余裕があるため逆子になっても戻る場合が多いです。

妊娠後期(28週~)に入ると、妊婦健診で「逆子になっている」と説明されると思います。

明らかになっている要因の一部としては、赤ちゃん側とお母さん側のどちらかに、赤ちゃんが自分で回転することを妨げる要因があります。赤ちゃんが自己回転を妨げる要因として以下のものが考えられます。

お母さんが原因の場合

子宮の形態異常

子宮奇形や子宮筋腫などがあると子宮のスペースが小さくなり逆子になることもあります。

胎盤位置異常

胎盤が子宮口の近くの低い位置についてしまっている。前置胎盤とか低置胎盤といいます。

骨盤の幅

お母さんの骨盤が狭いために、胎児の位置が安定していない。

赤ちゃんほうからみてみると

羊水の状態

多すぎたり、少なすぎたりするとき。

臍帯の長さ

短い場合に、逆子になってしまうと戻りにくくなります。

長い場合は臍帯が胎児の体(首の周りや腕、足、胸腹部など)に巻きついてしまった状態、臍帯巻絡(さいたいけんらく)といいます。

逆子体操で治る?

ご自身でできることは、逆子体操です。

多くは赤ちゃんが自然に頭位になることを期待します。

妊娠30週になっても逆子が改善しないと、逆子体操を勧められると思います。

しかし、最近はもどらない場合が多くなってきています。特に初めての妊娠はより多いよう思います。

当院では、妊娠後期に入ると逆子体操と並行して鍼施術やお灸をおススメします。

また鍼灸施術直後に逆子体操をすることが効果的です。ただし、逆子体操の姿勢がしんどい、くるしい、逆子体操の後体に倦怠感、だるさがある時は必ずご相談ください。

当院のチェックポイント

  • 担当医師の施術の了解をいただだいているか?
  • お腹の皮膚表面の緊張状態
  • 臍帯の長さが十分にあるか?
  • 羊水がすくなくないか?
  • 施術後に、お腹の皮膚表面の緊張に変化があるか?

当院は、妊活から出産に至るまでサポートをする方がよいと考えています。

妊活でご卒業時に、マタニティ期間の鍼灸サポートもお勧めしております。

定期的ににマタニティ期間も通っていただいている方の中にも、定期健診で【逆子】を指摘されることもありますが、特別に逆子に特化した施術をおこなうことなく、ほとんどの方が36週までに正常位戻っています。

どんな鍼灸施術ですか

逆子には、三陰交(さんいんこう)、至陰(しいん)のツボにお灸をすると「逆子が改善する」とご存じの方も多くおられると思います。

当院は三陰交や至陰のツボを効果的にきかせるためにお腹をゆることに注目しています。

 お腹を柔らかくして子宮のスペースを作るために、恥骨・鼠経じん帯・仙腸関節・肩甲骨・鎖骨・胸骨の関係を綿密にととのえていきます。

外回転術

医師が行う逆子の矯正法とし、「骨盤位外回転術」という方法もあります。

ただ、おこなっている施設も姫路市では少なくいのでお問い合わせください。

これは、帝王切開回避に有効な方法とされています。

すべの方が受けることができる法ではありませんが、麻酔の使用することでリスクを回避する方法でもあります。

外回転術の途中で緊急帝王切開になる場合もございます。

逆子の施術例

文責:姫路市山下針灸房