児童発熱
通院中の発達障害のB君6歳
「昨日から発熱38.0℃前後で続いています。」とのこと。
問診・体表観察の所見から、内証発熱と判断し、処置をしいたしました。
「明日には熱が下がっていますからね」と自信たっぷりに…。
次回再診時に、
「あれから、発熱が3日続きました。」とのこと。
よくよく問診をしていくと。
1.元気にはしていました。
2.解熱まで便通なし。
3.よく食べていました。
4.排便後、熱が下がっていく。
食養をされているしっかりされているご家庭なので、解熱まで養生のアドバイスをすっかり忘れていました。
過信するといけません。すみせん。
過食、便秘が続くと、発熱は下がりにくい。
【問診】
寒気:なし。発汗:なし。大小便:普段と変わらず。
【体表観察】
背部のツボは筋縮、肝兪、心兪、神堂、顕著。
脈1息4至弦、緩不足。
【処置ツボ】
手の井穴 銀鍼による接触のみ。
【効果判定】
脈1息3半至、弦が緩む。顏色につやがでる。
子供の解熱の養生のアドバイス
1.解熱するまでは、おもゆ、おかゆを食べる。
小麦粉製品は、身体を冷やす傾向があるからダメ。
2.水分は必要だが、与えすぎてはいけない。
陰陽水をスプーンで少しづづ与える。決して、コップで与えない。
3.生もの、冷たいもの、甘いものは絶対にいけない。
果物、ヨーグルト類、アイスクリームなどの冷たいもの、ジュース、など。
4.便通をつけるように心がける。
でなくても、おトイレで1日に何回かは挑戦させる。
5.早く寝かせる。
6.目を疲れさせない。
テレビ、読書、ゲーム機、などの禁止。