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発熱
往診中に、妻より愚息が発熱の連絡あり。
どうも風邪をひいて発熱をしている模様。
常備薬の麻黄湯エキスを飲むように指示をするが、帰宅するまで熟睡の為、飲んでいない模様。
治療1 ~表熱をとり、営衛の調和
気色:眉毛との間にやや赤みがあり。
脈:1息6至、浮緊数。
背候診:風門、身柱、肺兪、大椎。
体全体に熱いが汗をかいた感じはない。
治法:表熱を解熱していく。
1時間おきに3回、銀のはりで解熱をしていく。
翌朝、平熱に36.5℃に戻るが、学校は休ませる。
気色、脈、背部の熱感とともに、平常に戻る。
治療法:営衛を整える処置を銀の鍼で行う。
治療2 ~肝の熱をとる
10時頃より、ご機嫌でテレビを見始める。
これがいけません、この愚息は全く学習能力がありません。
案の定、夕方より発熱し始める。
このまま、放っておこうと思いましたがかわいそうなので治療を開始。
脈:1息5至。あまり浮かず、緊数やや弦が入る。
治法:肝の内熱が表の熱を再び起こした模様。
2時間おいて2回、銀の針で肝の熱を納めていく。
早朝には余熱がのこるが、朝8時には平熱に回復、今日はテレビ禁止。
私が、師蓮風にお世話になっていたころは、清熱(せいねつ)をするテクニックは刺絡(しらく)といって血を出していましたが、今では苦痛を与えることなく、銀の針の当て方、あてるスピードで熱をとる技術を習得するできました。
これでも熱をとりきれない時は、躊躇せずに刺絡(しらく)をすることもあります。
インフルエンザ、風邪、発熱後の養生のお約束
1.翌日は、テレビ、スマホ、ゲームの禁止。
2.油もの、乳製品の発酵食品、濃い味付けもの、消化の悪いもの禁止。
3.過度の運動は禁止。汗をかきすぎない。
4.充分な睡眠。
5.体の保温。
1.翌日は、テレビ、スマホ、ゲームの禁止。
2.油もの、乳製品の発酵食品、濃い味付けもの、消化の悪いもの禁止。
3.過度の運動は禁止。汗をかきすぎない。
4.充分な睡眠。
5.体の保温。
兵庫県姫路市山下針灸房
主人 山下雄司