週2回の施術で63診目・2度目の人工授精で受胎を確認
今回は、人工授精により長男と長女を続けて出産された方の症例をご紹介します。
クライアントのプロフィール
28歳・女性 155cm/70kg
結婚から1年が経過も子宝に恵まれず、産婦人科にてタイミング療法、薬物療法などの不妊治療をうける。その後、当院で妊活鍼灸サポートを開始する。
既往歴
幼少期に腎炎。
扁桃腺炎を繰り返したため、扁桃腺を切除。
カルテ
初潮/13歳。
月経/26日~32日。
期間/5日。
塊/500円玉位でレバー状態。
痛経/経前~経中2日目まであり、塊が出て収まる。
おりもの/淡黄からやや黄色、粘りがあり。
排卵/基礎体温表では?
その他の症状
風邪をひきやすい。
雨天時に身体のだるさを覚える。
食後に眠くなる。
倦怠感が続く。
ストレスがかかると、過食気味になり、その後体調を崩す。
不眠、肩こり、腰痛、片頭痛、胃痛、便秘下痢を繰り返す、
等の症状がある。
体表観察
顏色/艶少なし、白青黄、肝脾腎。
舌/胖嫩、淡白色褪せ、やや白膩苔。
脈/1息3半至。緩不足。関尺位に枯弦顕著。
腹/心下、両脾、臍下不仁、右大巨、両少腹急結。
ツボ/太衝、太溪、神門、心兪、厥陰兪、肝兪、胆兪、脾兪、胃兪、大腸兪、十七椎下が顕著。
施術指針
証/肝気欝結、湿痰オ血(おけつ)、腎虚
もともと脾腎の弱りが見受けられるが、肝臓の疏泄作用を強化することにより、他藏府の働きを改善する。
肝兪、太衝、三陰交、百会を中心におこなう。
適宜、必要な対処として、申脈、外関、太溪、照海、三里(足)、巨虚上廉、衝陽、心兪、肺兪、大腸兪、次リョウ(じりょう)等を使用する。
針灸房のツボ
妊活鍼灸は週2回のペースで継続し、63診目・2度目の人工授精で受胎を確認できましたので施術を終了しました。その後、2人目を希望されて再度来院され、最初の人工授精で受胎を確認。鍼灸施術は、同様のペースで行い、17診目で治療を終了しました。
よい卵を育てる育卵鍼灸は施術を開始をしてから生理の3周期目の排卵から良好な卵を育つことが多く、卵管閉塞とか、子宮内環境、免疫関係に問題がなければ、3周期目から6周期目にかけて妊娠反応があらわれるケースが多く、二人目妊活になると、すでに妊娠・出産の経験があるために、妊孕能(MFR:monthly fecundity rate)に問題がなければ、3周期目をメドに妊娠するケースが多くみられます。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。