熱中症の後始末。

巨虚下廉のツボ

熱中症の後始末

40代女性
お盆の間は、多忙で疲れ気味。
子供の入学説明会を蒸し暑い体育館で長時間過ごす。
その後、気分が悪くなる。身体を動かすのもおっくうになる。倦怠感きつし。
水様の下利を数回。
自宅にて、温灸をする。これがかなり効いたらしい。

【体表観察】

顏色:黄色強、黒少し入る。脈:1息3至枯弦きつし。舌:普段より淡白きつし。ツボ:神堂、筋縮、命門、下極兪、きつい反応は脊中、陽関(腰)。

【効果のあったツボ】

手三里、巨虚下廉、陽関(腰)

【針灸房のツボ】

熱中症になり、回復していない状態の時に往診に伺いました。
熱の状態は治まっていたので、脾胃を回復させるような治療をおこない、手三里と巨虚下廉で督脈上の圧痛は治まるが、陽関(腰)のみ圧痛が残ったため今回は直接ハリをしました。
熱中症は、清熱が基本ですが、脾胃を立て直すだけでもよくなるものもあります。
急激に脾胃が落ちた時には熱をとることよりも、脾胃を立て直す必要があります。
この場合は、自宅にて臍の温灸が非常の効を奏した例です。
 梅醤油番茶とか、陰陽水を、飲むのも一つの方法です。