「とうさん、息ができひん、救急車呼んで!」

D9の瀉法



息子の症例です。

「とうさん、息がでけへん、苦しい」と息子が言い出しました。

顏色をみると、そんなに悪くないので、安心して処置を行う。

【問診】

友達の家にいって、部屋で遊んでいる頃よりなんとなく息苦しく、自宅に帰ってからどんどん苦しくなっていった。
目のかゆみがきつくなった。目の充血きつし。涙目。

【体表観察】

顏色:心肝。脈1息4至枯滑。腹:心下、両脾。

【効果の少なかったツボ】

百会 古代銀鍼

【経過】

30分後、どんどん悪化していく。
息ができなくなり、吐くのが苦しく息がすえない状態。
「とうさん、救急車呼んで」と息子がうったえる。

【体表観察】

症状の悪化とともに、顏色が一気に悪くなる。
腎から脾・肝・心と気色が気色が突いて抜けていき、青黒が入る。

【効果のあったツボ】

D9 臍
※D 胸椎棘突起骨際

【経過】

顏色に艶が出てくる。
息が幾分据えるようになり、15分かけて徐々に戻っていく。

【針灸房のツボ】

いやー、やばかった、本当に、救急車を呼ばないといけないと思いましたわ。
顏色が一気に悪くなったので、かなりビビりました。


急性症状では、このように一時的に悪くなることはあります。処置をして回復させることができれば問題ないですが、気色が回復しなければ医師の手に委ねるのが安全です。





慢性症状で、時間をかけて気色が腎から突いて抜けていくのは危険です。更に気色に青黒とか艶のない黒が含まれてくると生命にかかわる状態となります。


参考文献:鍼灸医学における実践から理論へ パート2 藤本蓮風著
     北辰会方式【実践篇】 藤本蓮風監修