あし湯のすすめ

あし湯のすすめ


体調の悪い時は体が重いし、どこかぎこちなく、眠りも浅いからスッキリしません。そういう時に脚湯をおすすめします。気分的にもホッとするし、体も軽くなり深く眠れますのので、翌朝の目覚めが爽快です。

部屋でリラックスして

膝近くまで入る容器と沸騰したお湯を2リットルくらいご用意ください。
最初は、足首より5cm位上がかくれる程度に38℃程度のぬるま湯を入れください。
その温度になれると、やけどをしないようにお湯を追いたしていきます。
どんどん熱いお湯をたしていき、最終的に大人なら44~45℃、子供お年寄りの場合は42~43℃、妊婦さんは43~44℃位までを目安にお湯を足していってください。
およそ10~15分かけておこなってください。

お風呂のついでに

いつ行ってもよいのですが、入浴時なら、その前に行います。まず浴そうの湯を必ず温度計で計り大人なら44~45℃、子供お年寄りの場合は42~43℃にわかします。そこに膝上あたりまでつけるます。寒い時期なら適当に何か来ておけばよいでしょう。体から汗がじんわりと出てくるまでおこないます。その人によって気候によっても変わりますが、およそ10~15分くらいかけおこなってください。最後にお風呂を出る前に、膝から下に水をサッとかけることで、皮膚表面の毛細血管を収縮させておくと、湯ざめしにくくなります。
最初はたいへん熱く感じますが、ご自分の足が冷えているのですから、我慢をしてください。次第に慣れてまいります。途中から、湯温が下がらないように気をつけます。

体の内から活発に

 体中をめぐる血液が、足先へ流れた時に温められてお腹の方へ帰っていきます。冷えた体も内より温められて、体全体から汗が出て、皮膚や筋肉が緩みます。同時に神経も穏やかになり、心も緩んでいきます。皮膚や筋肉が硬くなっているところは、体温は低下、新陳代謝も低下していきます。それを体の内から活発にするわけです。

特効薬として

 腰痛、足の神経痛、膀胱炎、腎蔵系のにぶり、足元の冷えなどからも誘発される異常には足湯は絶大なる威力を発揮します。その他、クーラーでの冷え、寝冷え、不眠症、便秘、痔、スポーツの後始末、生理不順、PMS、子宝、マタニティのメインテナンスなどにも効果的です。
 妊婦さんは、骨盤の開きがよくなり、お産が楽になります。
 

過保護にしないために

何事も『過ぎては及ばざるがごとし』、あし湯も長期間連日行いますと、自らの体温調節機能を鈍らせ、かえって逆効果ともなりかねません。つまり体をあまりいたわりすぎてもいけません、時機をみて、「ここぞ」という時に1日数回繰り返し、あと2~3日様子をみて、必要とあらばまた行えばよいのです。いずれにしても、自分の体の状態を敏感にかじ取ることが大事なわけで、頼りすぎず、時機を選んでおこなうこと。これほど力になる味方はありません。


針灸房で使っている足浴