妊娠期間中も施術によるケアを継続し39週目に正常出産
タイミング療法の鍼灸サポートで妊娠されて、マタニティ鍼灸を引き続いて受けていただいたクライアント様に対する施術例です。つわり、貧血、逆子などが不安を感じておられたため、出産直前までの施術を行いました。
クライアントのプロフィール
29歳・女性 160㎝/48kg
平成3年に結婚。平成5年よりタイミング療法などを行ってきたが子宝に恵まれず、、平成7年に来院。
カルテ
初潮15歳
周期は30日型、ときどき遅れることがある。
期間は4日~5日。量は少なし。塊はあり。
生理痛は経前に眠気、イライラ、腰痛きつい、肩こり、イライラする。
終わるとすっきりする。
その他の症状
肩こりがきつく、偏頭痛がある。疲れやすい。寝つきにくく物音で目覚めすい。夢をよく見る。手足が冷える。
体表の観察
顔色は白青黄色、心肝腎子宮の抜けがきつい。
舌は淡白色あせ、舌質は薄白、両舌炎無苔、舌先紅刺きつし。
脉は1息3至枯弱、力なし。
原穴は、太衝、太白、大谿、合谷、神門。
背兪穴は、心兪、肝兪、胆兪、脾兪、腎兪、小腸兪、大腸兪。
施術指針
気虚から、気滞、オ血(おけつ)が引き起こされた。
気滞を取ることを主眼におき、気機が回復すると気虚・血は回復するとみる。
施術
左太衝 置鍼10分
施術ペース
週2回で、15診目に妊娠脈を確認。
妊娠中の施術
体調を整えるために、妊娠38週まで無分流打鍼術を中心に施術をおこなう。
逆子はお灸を使用して対処。
針灸房のツボ
学生時代にスポーツをされていたにもかかわらず、東洋医学的にみると生気の弱りがかなり見受けられました。こういう方の場合、妊娠中のトラブル・流産のリスクが予想されるため、妊娠期間中も施術によるケアを継続しました。つわり、貧血のほか、逆子の状況も見受けられましたが、39週目に正常出産されました。