逆子第2横位37週、ポイントはお腹の緊張をとり柔らかくすること

妊娠後期の逆子となりますが、東洋医学の診察法の一つの腹診からお腹の緊張している部分を事細かくチェックして、今回は胃腸を整えることで逆子がもどったケースである。

逆子 第2横位 現在、37週。

◎●◎◎様 34才  姫路市在住
 
32週より逆子となっている。
 
37週まで、毎週検診に通っている。
 
一度は戻ったが、上を向いたり、横に向いたりしているが、横を向いていることが多い。
 
妊娠中より、昼間眠気がおこるようになり、1か月前より目をつぶってしまうほど眠くなる。
 
36週まで、事務仕事を続けていた。
 
羊水の量、胎盤の位置など問題ない。
 
体重の増減:妊娠時63キロ、現在65キロ。
 

その他の症状

 
ソケイ(鼠径)部の痛み。
 
足の浮腫み。
 

【施術の経過】

逆子はお腹の緊張をゆるめていくとよい結果がうまれる。
 
下腹部をチェックしていくと右と左の緊張の差があるので膝のツボで調節をしていく。
 
下腹部の緊張は緩まるが全体をもっと柔らかく緩めるために足首の周辺のツボを使って調節し、おなか全体が緩んだことを確認し施術を終了とする。
 
2回目の同様の処置をおこなう。
 
妊娠後期によくあらわれるソケイ部の痛み、足の浮腫もよくなる。
 
3回目、10日ぶりの来院、施術後ものすごく体がだるかった。がしかし、逆子は戻っている。足のツボを陽陵泉から足三里に変更、あとは同様の処置を終了とする。
 

【効果のあったツボ】

大腰  三陰交  陽陵泉  足三里
 

【針灸房のツボ】

出産月までお仕事をされていての37週逆子とむつかしい症例ではありますが、カウンセリングと体表の観察から胃腸の弱りからお腹が緊張しているためにおこした逆子と考えして処置をおこないました。
いくら週数がたっていても、適切な鍼灸施術をおこなえれば変化するものである。
出産月近くまで、お仕事をされているクライアント様多く、日々の疲れはきっちりと緩めていく必要がある。胃腸の働きをととのえることが、良質な睡眠をうながし、体のだるさ、体のつかれ、お腹のはり、足のむくみを予防につながる。
 

【初診カルテ】

飲食 甘いものが大好き。
大便:1日2~3行、1回事はスッキリ出ている。
環境の変化があると、腹痛、胃痛、軟便となる。
発汗:鼻、腋、肘、項の順に汗をよくかく。
爪は割れやすいタテ筋あり。
抜け髪がおおくなる。
睡眠時間:11時~6時30分くらい。目覚めてから起きるのに30分はかかる。
     いびきあり。
夢:内容は忘れているがよく見ている。
その他
白髪が増えた。
鼻がつまる。
目が疲れる。
乗り物酔いをする。
胃が痛い。
腹がはる。
体がかゆい。
足に浮腫みがある。
冷え症(足・お腹)。
※クライアント様の負担を考えて従来のカウンセリングよりもコンパクトにまとめて行いました。
 

【体表の観察】

気色:肝脾腎、黒青黄、ソウ理密、艶あり。
脈1息4~4.5至 洪滑、右関上滑。
舌:紅舌薄白苔湿潤あり、鉄板舌、両舌縁無苔、舌裏怒張紅。
爪:タテ筋あり、淡白気味、割れやすい。
経穴診:風門、肺兪、心兪、督兪、膈兪、膈肝、肝兪、胆兪、脾兪、胃兪、太衝、衝陽、太白、太淵、神門、後溪。
腹診:心下、脾募、肝相火、少腹。
 
整動鍼腹背編
 
 ※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

兵庫県姫路市 山下針灸房