逆子33週6日
内容
「どうしても逆子を戻したい、何か方法はないですか」
主治医に相談すると、「鍼でもしてみたら」と勧められて当院にお越しになられました。
逆子カウンセリング
お昼間に庭の草引きを1時間くらいしてお腹が張ってしんどかった。
その夜より、胎動がいつもと違い気になってきた。
翌日に心配なので健診に行くと、逆子がわかり、主治医から許可が出て鍼灸施術を受診する。
その他の症状
妊娠初期のつわりがきつくつらかった。
妊娠中期より便秘傾向になる。
肩こりは妊娠前よりあるが、草引きをしたためか今は顕著に感じる。
股関節と鼠径部の痛み。
腰痛がある。
体表の特徴
お腹は全体に固くパンパンに張って、前方に突き出した感じである。
特に、左側のみぞおちから季肋骨際がかたくなっている。
頚の付け根から首筋、肩甲骨にかけて肩のこりも顕著である。
左側の肩甲間部の重要なツボ(肺兪・厥陰兪・心兪)に緊張が顕著にある。
逆子の確認事項
赤ちゃんの臍の緒は体に巻き付いていない。
羊水の多少もなく、正常範囲内。
胎盤の位置も問題がない。
効果のあったツボ
鍼:T4(4) 曲池 大腰 肩参 膀胱兪 三里(足) 開魄
灸:至陰 4診目と5診目のみ
あと、施術直後に逆子体操をおこなう。
鍼灸施術経過
日曜日を除いて連続して6回の施術をおこなう。
5診目の施術前から明らかに体が変化をしてきている。頚から肩特に肩甲骨内縁上角、腹部の緊張が取れてきている。
来院して8日目、健診にて頭位に戻っていることを確認する。
その後、41週でコロナ禍のなか通常分娩で出産する。
針灸房のツボ
「どうしても逆子を戻したい」との思いから、連続して鍼灸施術を受けていただきました。
非常にお腹の張りがきつく、お腹の弾力性がなく硬いのでどうなることかと心配をしていましたが、38週の帝王切開手術まで日数があったので施術をさせていただきました。
お腹が柔らかく弾力があらわれてくると、赤ちゃんも正常に戻りやすくなるようです。今回のケースも同様にお腹を柔らかくすることが逆子を改善するポイントです。
予定日を過ぎて、「帝王切開になるかもしれない」となったので、また3日間連続して、「出産がらくになる鍼灸」を受けていただき、無事出産されました。
出産が楽になる鍼灸
大腰をつかうことでお産が楽になります。
碓井流活法の大腰筋の牽引の鍼灸バージョンです。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
~呼吸が身心のカナメ~
兵庫県姫路市 山下針灸房